アロマを楽しむ記事
アロマテラピーで「香りのタイプ」を表すノートとは?
アロマテラピーには、香りの特徴ごとにグループ分けした「ノート」という分類があります。
今回は、香りの特徴「ノート」について、アロマテラピーでよく使われる代表的ノート7種と、ノート相関図を使ったアロマブレンドのコツをご紹介します。
香調=ノートとは?
アロマを香りの特徴ごとに分類したものが「ノート」です。
ノート(Note)は、香調を意味する言葉で、花のような香りは「フローラルノート」、木のような香りは「ウッディノート」と呼ばれます。
アロマテラピーでよく使われるノートは、おおむね7種類(フローラル、シトラス、ハーバル、ウッディ、オリエンタル、レジン、スパイシー)に分けられます。
最初に覚えたい!アロマテラピーの代表的ノート
まず、最初に覚えておくと便利なアロマテラピーのノートを4つ紹介します。
ラベンダーやオレンジなど、アロマ初心者にも人気のある香りのノートです。
フローラルノート
「花の香り」のアロマを指します。
ローズやジャスミン、ラベンダーなど、強くて華やかな花の香りが特徴です。
フローラルノートは、香水や化粧品の香りとしても良く使われます。
女性的なイメージのあるフローラルノートの精油には、女性の不調のケアに使われるアロマが多いことも、覚えておきたいポイントです。
ジャスミン・ラベンダー・ローズ・ジャーマンカモミール・ゼラニウム・ネロリなど
シトラスノート
「柑橘の香り」のアロマを指します。
オレンジ、レモン、グレープフルーツなど、シトラス果実を思わせるフレッシュな香りが特徴です。
基本的に、アロマテラピーにおけるシトラスノートは、シトラス果実の精油の香りを指しますが、レモンのような香りがする精油(レモングラス、リトセア、レモンマートルなど)もシトラスノートに含めます。
オレンジスイート・グレープフルーツ・ベルガモット・レモン・レモングラスなど
ハーバルノート
「ハーブの香り」のアロマを指します。
香草をイメージさせる香りが、ハーバルノートの中心ですが、ハーブの種類が豊富なように、「ハーバルノート」に分類される香りの幅も広い傾向があります。
たとえば、イモーテルとミントのように、印象が大きく違う香りがハーバルノートに含まれています。
ハーバルノートの中でも、ミント系の香りは「ミンティノート」として、ひとつの独立したノートとして扱うことがあります。
イモーテル・クラリセージ・バジル・ペパーミント・ローズマリーなど
ウッディノート
「木の香り」のアロマを指します。
心が落ち着くような、樹木の香りが特徴です。
ウッディノートを持つアロマの多くは、木の幹の部分(木部)をチップにして、水蒸気蒸留して作られます。
和の温かみを感じるクロモジや、スッキリ感のあるサイプレスなど、木の種類によって「木の香り」のニュアンスが変わります。
クロモジ・サイプレス・ティートリー・ヒノキ・ユーカリなど
さらに、覚えておくと便利なアロマのノート
アロマテラピーに慣れてきたら、覚えておくと便利なノートを3つ紹介します。
このノートの精油は、他のノートとブレンドした時に、香りに深みを与えるなどの効果を発揮します。
少量でもしっかりと香るため、アロマブレンドにおいて重要なノートです。
オリエンタルノート
「東洋の香り」のアロマを指します。
サンダルウッド(白檀)やパチュリなど、東洋のお寺を思わせる香りや、イランイランやパルマローザなど、西洋から見た「東洋」をイメージさせる香りがオリエンタルノートです。
少量でも香り全体の個性に影響するため、オリエンタルノートの精油は控えめにブレンドすると、香りにエキゾチックな雰囲気が出ます。
イランイラン・サンダルウッド・パチュリ・パルマローザ・ロータスなど
レジンノート(バルサムノート)
「樹脂の香り」のアロマを指します。
樹脂とは、植物の樹液が固まったもので、フランキンセンスやミルラなどが代表的です。
火で焚くと良い香りのする樹脂は、古くから教会や寺院などで、神聖な香りとして使われてきました。
香り立ちがゆっくりなので、最初は香りが感じにくいアロマですが、後からじんわりと長く香ります。
フランキンセンス・ベンゾイン・ミルラなど
スパイシーノート
「スパイスの香り」のアロマを指します。
ペッパーなどの香辛料をイメージさせる香りで、きりっとした印象を持っています。
シナモンやアニスといった、甘さを感じるスパイスの香りも、スパイシーノートに分類されます。少量でも強く香るうえ、好みが分かれる香りが多いため、使用する場所やシチュエーションを選ぶ必要があります。
カルダモン・ジンジャー・バニラ・ブラックペッパーなど
ノートの相性の良さを知ってブレンドに活かそう!
ノートには、それぞれ相性の良いノートが存在します。
ノート同士の相性を知ると、アロマブレンドした後の、香りの仕上がりが予想できるようになります。
アロマブレンドのコツは2つあります。
- 同じノートのアロマをブレンドする
- 隣り合ったノートのアロマをブレンドする
もちろん、これ以外の組み合わせでブレンドしてもOKですが、このコツを使うとアロマブレンドの失敗を減らすことが出来ます。
アロマをブレンドする時は、1対1(1滴+1滴)からはじめるのがおすすめです。
自分の鼻で香りを確かめながら、必要であれば、精油を足していきましょう。
*ノートの分類方法は、調香師やアロマ協会によって変わることがあります。ノートの種類が変化したり、同じ植物が違うノートに分類されることもありますが、いずれの分類方法で学んでも大丈夫です。どの分類であっても、アロマの基礎知識として役立ちます。