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アロマを楽しむ記事

アロマテラピーで「香りのタイプ」を表すノートとは?

杏奈みほ
2023/11/15

アロマテラピーには、香りの特徴ごとにグループ分けした「ノート」という分類があります。

今回は、香りの特徴「ノート」について、アロマテラピーでよく使われる代表的ノート7種と、ノート相関図を使ったアロマブレンドのコツをご紹介します。

香調=ノートとは? 

アロマを香りの特徴ごとに分類したものが「ノート」です。

ノート(Note)は、香調を意味する言葉で、花のような香りは「フローラルノート」、木のような香りは「ウッディノート」と呼ばれます。

アロマテラピーでよく使われるノートは、おおむね7種類(フローラル、シトラス、ハーバル、ウッディ、オリエンタル、レジン、スパイシー)に分けられます。

最初に覚えたい!アロマテラピーの代表的ノート

まず、最初に覚えておくと便利なアロマテラピーのノートを4つ紹介します。

ラベンダーやオレンジなど、アロマ初心者にも人気のある香りのノートです。

フローラルノート

「花の香り」のアロマを指します。

ローズやジャスミン、ラベンダーなど、強くて華やかな花の香りが特徴です。

フローラルノートは、香水や化粧品の香りとしても良く使われます。

女性的なイメージのあるフローラルノートの精油には、女性の不調のケアに使われるアロマが多いことも、覚えておきたいポイントです。

フローラルノートの精油の例

ジャスミン・ラベンダー・ローズ・ジャーマンカモミール・ゼラニウム・ネロリなど

シトラスノート

「柑橘の香り」のアロマを指します。

オレンジ、レモン、グレープフルーツなど、シトラス果実を思わせるフレッシュな香りが特徴です。

基本的に、アロマテラピーにおけるシトラスノートは、シトラス果実の精油の香りを指しますが、レモンのような香りがする精油(レモングラス、リトセア、レモンマートルなど)もシトラスノートに含めます。

シトラスノートの精油の例

オレンジスイート・グレープフルーツ・ベルガモット・レモン・レモングラスなど

ハーバルノート

「ハーブの香り」のアロマを指します。

香草をイメージさせる香りが、ハーバルノートの中心ですが、ハーブの種類が豊富なように、「ハーバルノート」に分類される香りの幅も広い傾向があります。

たとえば、イモーテルとミントのように、印象が大きく違う香りがハーバルノートに含まれています。

ハーバルノートの中でも、ミント系の香りは「ミンティノート」として、ひとつの独立したノートとして扱うことがあります。

ハーバルノートの精油の例

イモーテル・クラリセージ・バジル・ペパーミント・ローズマリーなど

ウッディノート

「木の香り」のアロマを指します。

心が落ち着くような、樹木の香りが特徴です。

ウッディノートを持つアロマの多くは、木の幹の部分(木部)をチップにして、水蒸気蒸留して作られます。

和の温かみを感じるクロモジや、スッキリ感のあるサイプレスなど、木の種類によって「木の香り」のニュアンスが変わります。

ウッディノートの精油の例

クロモジ・サイプレス・ティートリー・ヒノキ・ユーカリなど

さらに、覚えておくと便利なアロマのノート

アロマテラピーに慣れてきたら、覚えておくと便利なノートを3つ紹介します。

このノートの精油は、他のノートとブレンドした時に、香りに深みを与えるなどの効果を発揮します。

少量でもしっかりと香るため、アロマブレンドにおいて重要なノートです。

オリエンタルノート

「東洋の香り」のアロマを指します。

サンダルウッド(白檀)やパチュリなど、東洋のお寺を思わせる香りや、イランイランやパルマローザなど、西洋から見た「東洋」をイメージさせる香りがオリエンタルノートです。

少量でも香り全体の個性に影響するため、オリエンタルノートの精油は控えめにブレンドすると、香りにエキゾチックな雰囲気が出ます。

オリエンタルノートの精油の例

イランイラン・サンダルウッド・パチュリ・パルマローザ・ロータスなど

レジンノート(バルサムノート)

「樹脂の香り」のアロマを指します。

樹脂とは、植物の樹液が固まったもので、フランキンセンスやミルラなどが代表的です。

火で焚くと良い香りのする樹脂は、古くから教会や寺院などで、神聖な香りとして使われてきました。

香り立ちがゆっくりなので、最初は香りが感じにくいアロマですが、後からじんわりと長く香ります。

レジンノートの精油の例

フランキンセンス・ベンゾイン・ミルラなど

スパイシーノート

「スパイスの香り」のアロマを指します。

ペッパーなどの香辛料をイメージさせる香りで、きりっとした印象を持っています。

シナモンやアニスといった、甘さを感じるスパイスの香りも、スパイシーノートに分類されます。少量でも強く香るうえ、好みが分かれる香りが多いため、使用する場所やシチュエーションを選ぶ必要があります。

スパイシーノートの精油の例

カルダモン・ジンジャー・バニラ・ブラックペッパーなど

ノートの相性の良さを知ってブレンドに活かそう!

ノートには、それぞれ相性の良いノートが存在します。

ノート同士の相性を知ると、アロマブレンドした後の、香りの仕上がりが予想できるようになります。

アロマブレンドのコツは2つあります。

  1. 同じノートのアロマをブレンドする
  2. 隣り合ったノートのアロマをブレンドする

もちろん、これ以外の組み合わせでブレンドしてもOKですが、このコツを使うとアロマブレンドの失敗を減らすことが出来ます。

アロマをブレンドする時は、1対1(1滴+1滴)からはじめるのがおすすめです。

自分の鼻で香りを確かめながら、必要であれば、精油を足していきましょう。

*ノートの分類方法は、調香師やアロマ協会によって変わることがあります。ノートの種類が変化したり、同じ植物が違うノートに分類されることもありますが、いずれの分類方法で学んでも大丈夫です。どの分類であっても、アロマの基礎知識として役立ちます。

ライタープロフィール
杏奈みほ
元アロマ&ハーブ専門店スタッフ。働く女性や子育て中のママが、気軽に楽しめるアロマテラピーの方法をご紹介しています。NARD JAPANアロマ・アドバイザーのライターです。

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