アロマを楽しむ記事
ジョギングやランニングにもおすすめ!スポーツアロマで心と体を整えよう
日々の仕事や生活のストレスから解放され、爽快な気分で気持ちのいい汗をかく、それがスポーツの魅力です。
心地よい風を浴びながら走るジョギングやランニングは、手軽に始められる中でも特に人気のあるスポーツ。
マラソン大会やランイベントも増え、挑戦したいと思っている方も多いのでは?
今回は、スポーツをする時にアロマテラピーを活用する方法を、『RAJファシリテーター』として活躍する『スポーツアロマサロン&スクールnao華』の宮木奈保子先生に教えていただきました。
スポーツアロマとは?
アロマテラピーの活用法の中でも、スポーツをする人の心身の状態を整えてパフォーマンスを向上させたり、ケガ予防を目的としたアプローチは「スポーツアロマ」と呼ばれています。
スポーツアロマはプロのアスリートを対象にした本格的なケアから、一般の方の日常の運動による身体のサポートまで幅広く活用されています。
精油の香りが試合や練習前後のメンタル面で助けとなり、アロマトリートメントで筋肉や骨格といった肉体面に効果的にアプローチできるなど、スポーツを楽しむ全ての人たちへ心身両面からのサポートが可能です。
スポーツアロマには、どんな効果があるの?
スポーツアロマを活用すると、以下のような効果が期待できます。
- 気持ちの切り替え
- 早期の疲労回復
- ケガ予防
- パフォーマンスの向上
- 筋肉痛の緩和
- ホルモンバランスの調整
ランニング時に簡単にスポーツアロマを取り入れる方法
ランニングやジョギングは特別な道具も必要なく手軽に始められるスポーツです。
すでに走ることが習慣になっている方にも、これから始めようとする方にも役立つ、スポーツアロマの活用方法をご紹介します。
アロマの香りでやる気をON
アロマテラピーの良いところは、香りを嗅ぐだけでメンタルへの効果が期待できるところ。
香りを嗅ぐことで鼻から取り込んだ精油の香り成分は、電気信号となって約0.2秒の速さで脳へ到達します。
(瞬時に気持ちを切り替えることが大切な競技では、アロマテラピーのこの特性がとても役にたちます。)
走る前のウォーミングアップの時には、やる気が向上する精油の香りを使って、心と体のスイッチをONにします。
今日はランニングサボっちゃおうかな…なんて気持ちの時にもアロマでシャキっと気持ちを切り替え、すがすがしい気分で走ることができます。
おすすめの精油と使い方
ローズマリー・シネオール、ペパーミント、ユーカリ・ラディアタなどの、やる気スイッチの入るスッキリ系の香りがおすすめです。
呼吸を深め、集中力を高めます。
ランニング中にさっとアロマの効果を得たいなら、コットンに精油を1滴垂らしてポケットに忍ばせておいたり、タオルの隅っこに1滴垂らしておいて時々香りを嗅ぐ方法もありますが、汗を拭くときなど肌に精油が直接触れないように充分気をつけましょう。
*精油(アロマ)の原液は、お肌につくと肌を荒らしてしまう可能性があります。精油は必ずタオルや下着の端につけ、肌に直接付かないように注意しましょう。
走る前と後に、アロマトリートメントを取り入れてみましょう
ランニングに限らず、スポーツをする時にはウォーミングアップとクールダウンをしっかりと行うことがとても大切です。
普段から走る前と後にしっかり筋肉をケアすることで、ケガの予防になりパフォーマンスの向上も期待できます。
走る前に…筋肉を温めるためのアロマトリートメント
ジョギングやランニングの前にアロマトリートメントをすると、脚の筋肉が温まることで柔軟になり、緊張がほぐれて体が動かしやすくなるため、ケガの予防にもなります。
ウォーミングアップ時は ふくらはぎやハムストリングスなど部分的に、短時間で行い、筋肉を緩めすぎないようにするのがポイントです。
基材はさらりとした使い心地でべとつかない、オイルのように滑りにくい 無香料ジェルで行うことがおすすめです。
【おすすめの精油】ジュニパー・ベリー、レモングラス、ローズマリー・カンファーなど
【おすすめの基材】無香料ジェル
【濃度】2~3%
また、走る前には肩回りもほぐしておくと、体の動きがスムーズになります。
腕を大きく回す、背中側で肘を寄せるなどで、肩甲骨が動いて肩関節の可動域が広がりやすくなります。
走った後に…身体をケアするアロマトリートメント
走った後に行うアロマトリートメントは、汗を拭いて、体の熱が冷めてから行います。
鎮痛作用や鎮静作用のある精油を使ったオイルトリートメントがおすすめです。
香りの好みも重視して、リラックスできるものを選ぶと、心身共に疲れを癒すことが出来ます。
脚のセルフトリートメント
- 最初はオイルを使わず、片脚ずつ太ももの付け根に両手のひらを重ねてゆっくりと回し、鼠径部の流れを良くします。
- 手のひらにオイルを取り、”痛気持ち良い程度”を限度に、両手のひら全体で、膝周りから鼠径部に向かって太ももを包み込むイメージで、流していきます。
- 大腿部に通り道ができたら、両手のひらで、足首からふくらはぎ全体を包み込み、膝の方向に向かって流していきます。
- 最後に、つま先から鼠径部に向かって、脚全体を両手のひらで包むように動かし、流していきます。
*②~④は片脚ずつ膝を曲げて行う
※走った直後は筋痙攣を起こすこともあるので、深すぎる圧で強くもみほぐさないように注意しましょう。
【おすすめの精油】
ユーカリ・レモン、レモングラス、ラベンダー・アングスティフォリア、イランイラン、スイート・マジョラムなど
【おすすめの基材】
ホホバ、スイートアーモンド油など(鎮痛・消炎作用のあるアルニカ油を20~30%ブレンドすると、さらに◎)
【濃度】
部分 2〜3%
全身 1〜2%(敏感肌の方は1%で可)
全身のバランスを整え直すことを意識して
ジョギングやランニングに限らず、スポーツは全身を使って行います。
走った後は脚のケアに目が向きがちですが、腕を前後に振るため肩もよく使い、首~背中~腰、そしてお尻もとても凝っています。
人によって硬くなりがちな部位は違いますが、脚以外の身体の筋肉もしっかりとリカバリーしましょう。
大胸筋がほぐれるデコルテ(首から鎖骨周り)のケアも大変気持ちがいいですね。
スポーツ全般にいえることですが、競技後はやはり全身のバランスを整え直すことがとても大切だと感じます。
スポーツアロマを活用して、楽しいスポーツライフを!
今回はランニングに効果的なスポーツアロマの取り入れ方をご紹介しました。
運動をこれからはじめようと思っている方には、ランニングは始めやすい手軽なスポーツです。
しかし、初心者の方は特に地面からの衝撃で 足首や膝周り、股関節などに負荷がかかりやすく、同じ筋肉をくり返し使い過ぎることでオーバーユース症候群と呼ばれるスポーツ障害が起こりやすいと言われています。
走る前後のケアをしっかり行うことはとても大切ですので、以下の点に注意してみてください。
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- ウォーミングアップとクールダウンをしっかりと行う
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- 無理をせず、自分のペースで走る
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- 適切な水分補給や栄養補給を行う
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- 睡眠不足にならないよう気を付ける
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- トレーニング後はストレッチやアロマトリートメントなど筋肉のケアを怠らない
日常的にスポーツをする方や、マラソンやランイベントなどで本格的にその効果を取り入れたい時には、スポーツアロマをよく知るセラピストから指導やアロマトリートメントなどの施術を受けてみることがおすすめです。
また、日常生活でも普段の家事や旅の疲れを回復したい時など、スポーツアロマを活かせるシーンがたくさんあります。
自分のケアだけでなく、部活を頑張るお子さんや、身体を使うお仕事のパートナーのケアにも活用できます。
ぜひ生活の中で積極的にスポーツアロマを取り入れてみてくださいね。
ホノルル・上海で人体解剖実習に参加し、身体に触れるアロマセラピストとして深い感銘を受け、解剖学の知識は必須であると痛感。精油学と平行して日々勉強中です。
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ブラやキャミソールなど下着の直接肌に触れない目立たない部分に(シミが気になる方はNG)綿棒で精油を付けておくと、胸元からふわっと香って心地よく、汗のにおいも気にならなくて スポーツアロマの使い方の中でも簡単でお気に入りの方法です。