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スキンケアに柑橘系の精油は要注意!?アロマテラピーの光毒性とは?

aromameets編集部
2023/02/24

光毒性とは?

光毒性は、「ひかりどくせい」と読みます。

精油を皮膚塗布した後に日光を浴びると、肌に色素沈着や炎症を起こす作用のことです。

光毒性は、肌にシミができる作用として知られていますが、赤みや水ぶくれのような炎症を起こすこともあります。

代表的な光毒性を持つ精油

  • ベルガモット
  • レモン
  • ライム
  • グレープフルーツ
  • アンジェリカルート

光毒性は、柑橘の果実から圧搾法で抽出した精油に含まれることが多く、ベルガモット、レモン、ライム、グレープフルーツなどが当てはまります。

また、アンジェリカルートも光毒性を持っている精油として知られています。

光毒性のない柑橘果実の精油

反対に、光毒性のない柑橘果実の精油もあります。

スイートオレンジやマンダリンは、圧搾法で抽出した精油であっても、光毒性が起きません。

数年前まで、スイートオレンジの精油にも光毒性の可能性があるとされていましたが、アロマテラピーの研究が進み、スイートオレンジ精油のフロクマリン類(光毒性作用を持つ成分)の量は極めて少なく、光毒性に関する報告もないことが明らかになりました。

光毒性にはどんな注意が必要?

光毒性のある精油を肌に使用した場合、使用後6~8時間は、日光を避ける必要があります。

精油を塗布した場所が服に隠れている部分であった場合でも、紫外線の影響がおよんで、光毒性が起きる可能性があります。

家の中でも、日中の窓際などは、紫外線が入り込む可能性があるので気をつけましょう。

光毒性を持つ精油を皮膚に使う場合は、朝昼ではなく、夜寝る前に使用するといった注意が必要です。

芳香浴には影響がない

光毒性は、香りのみを楽しむ「芳香浴」では、体に影響を与えません。

アロマストーンやアロマディフューザーで芳香浴をする場合は、光毒性の有無を気にせず、純粋に香りの好みで精油を選ぶことができます。

圧搾法と水蒸気蒸留法の違い(光毒性の有無)

ベルガモットやレモンから抽出した精油でも、水蒸気蒸留法で抽出された場合は、光毒性がなくなります。

ベルガモットなどを皮膚に使用したい場合は、圧搾法ではなく、水蒸気蒸留法で抽出された精油を選ぶようにしましょう。

ただし、圧搾法で抽出した精油の方がフレッシュな香りを放つため、芳香浴メインで使用する時は、圧搾法の精油の方がおすすめです。

フロクマリンフリーとベルガプテンフリーは光毒性の心配なし

光毒性作用を持つ成分はフロクマリン類に集中しているため、フロクマリン類を除去することで、光毒性が起きない精油を作ることが出来ます。

ベルガプテンフリーやフロクマリンフリーは、「光毒性を持つ成分を除去した」ことを表す言葉です。

主な光毒性成分であるベルガプテンのみを除去した「ベルガプテンフリー」と、フロクマリン類すべてを除去した「フロクマリンフリー」がありますが、どちらも光毒性の心配がないという意味で使われています。

精油の瓶や箱に「フロクマリンフリー(FCF)」や「ベルガプテンフリー(BF)」と表記されているので、見分けることができます。

まとめ

光毒性のある精油は、柑橘系の精油に多く、スッキリとした心地よい香りをスキンケアにも取り入れたいと考えてしまいます。

光毒性のある精油をスキンケアに取り入れる際は、必ず夕方以降に使用するようにしましょう。

または、光毒性の心配のない「フロクマリンフリー(FCF)」や「ベルガプテンフリー(BF)」か、水蒸気蒸留法の精油を選べば安心です。

使用用途を考えて、光毒性の有無をしっかり確認してから購入しましょう。

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